ドイツのファームステイでライフワークを見つけた現役大学生の話。

大学に休学届を出し、自分でコーディネートした農業旅をご紹介

6/29 ホットなメキシカンガールと赤い車

こんばんは!itoです。

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ホットなメキシカンガールと赤い車

玄関を出ると、既に準備の整ったアドリアーナが

ベンチに腰掛けています。

 

向かいにある倉庫では

研修生チームのソフィアとリディアが

トマトを袋に詰めていました。

 

「わたしたちはズッキーニだね。」

 

ぴったりとしたタンクトップに、

だぼっとした作業パンツの先を

少し汚れたワークブーツに入れて

癖毛で広がる髪をひとつにまとめる彼女の姿は

凛として様になっています。

日に焼けた二の腕を見ながら

メキシコかっこいいな、と

彼女に対するわたしの印象は

国ごと決まったのでした。

 

 

「あの赤い車で行くよ。」

ナンバープレートの外れたおんぼろのワンボックスを指し

キステを集めると次々にトランクに積み込みます。

「最初にウリにナイフ贈ってもらったでしょ?

 あれ使うから、ポケットに入れて車に乗って。」

 

慌てて部屋に戻って

昨日ウリにもらったサバイバルナイフを

作業着のポケットにしまい

赤い車の元へ走ります。

 

いつのまにかニアが運転席に、

ルーカスが助手席に座っていて

「わたしたちは後ろだよー。」

とトランク側から顔をのぞかせたアドリアーナが

わたしを呼びました。

 

 

 

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