ドイツのファームステイでライフワークを見つけた現役大学生の話。

大学に休学届を出し、自分でコーディネートした農業旅をご紹介

6/30 イスラエル人男性のメイクアップ講座

こんばんは!itoです。

はじめましての方はこちらからどうぞ ↓

farmstay-germany.hatenablog.com

 

『ふくろう農場での生活。』を最初から読む ↓

farmstay-germany.hatenablog.com

 

 

 

イスラエル人男性のメイクアップ講座

「おなかすいたー!」

ライン川の砂浜のうえで、

誰にともなく意思表示してみました。

 

みんなは

水浴びで冷えた体を日光で温めたり

濡れた髪をタオルでふき取っています。

 

そろそろ帰ろうか、

という雰囲気を察知して

アドリアーナと協力し

シートを畳んで帰り支度を整え

みんなを待ちました。

 

少し落ちかけた太陽を横目に

帰路に着くと

各々が家の各部屋へと散っていきます。

 

手持ち無沙汰にうろうろしていると

「化粧してあげるよ。」

ニアがいいました。

「はん?あなたが化粧?できるの?」

驚きと挑発を含んだ調子で聞き返すと

「これでもイスラエルでは

 化粧品メーカーの営業マンだったんだ。」

と意外な返事。

 

「…ほう。」

ためしにわたしが普段から使っている

手持ちの道具を使って

イスラエル流化粧をしてもらうことにしました。

 

「ブラシが壊れちゃってからは

 指でアイシャドーを塗ってるんだ。」

普段のずぼらメイクを告白すると

彼は遠慮なく眉をしかめます。

髪をオールバックにして

されるがままになっているスッピンのわたしを

ルーカスが横から興味深く観察しています。

 

「ito~!ごはんできt…

 取り込み中だね。笑

 終わったら降りてきな。」

砂浜での意思表示を覚えていてくれたのか

途中でソフィアが呼びに来てくれました。

「ありがとうソフィア!

 顔の半分だけやってもらうから

 終わったら行くね!」

口だけを動かして答えます。

 

「…完成。」

チークのトーンが肌の色と合ってない、とか

普段の眉のアーチは小さすぎる、とか

辛口のコメントを差し込みながら

15分ほどで完成された顔半分。

鏡を見てみると

想像よりも数倍、というか

普通に日本でも通用する(失礼)

仕上がりに驚きを隠せませんでした。

「すごいじゃんニア!いい。

 また今度ちゃんとお出かけするときに

 全体をやってよ!」

少し興奮気味に伝えると

「えー。まあそのうちね。」

飽きたのか適当にあしらわれたのでした。

 

 

 

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