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ドイツのファームステイでライフワークを見つけた現役大学生の話。

大学に休学届を出し、自分でコーディネートした農業旅をご紹介

6/29 ファーマーズランチ@社員食堂

こんばんは!itoです。

はじめましての方はこちらからどうぞ ↓

farmstay-germany.hatenablog.com

 

『ふくろう農場での生活。』を最初から読む ↓

farmstay-germany.hatenablog.com

 

 

 

ファーマーズランチ@社員食堂

着替えを終え、自転車に乗って着いた先は

家具のデザインを行う会社のオフィスビルでした。

 

ビジネス内容もあってか、

主張しすぎないけれどカラフルな配色の壁に

光がたっぷりと入る開放感のある玄関、

センスのある建物です。

 

「うちはここの食堂に野菜を卸しているんだよ。

 いわば取引先だね。

 おっと、そのエレベーターはお客さん用だ。

 わたしたちは階段を使うんだよ。

 運動にもなるしね。」

ウインクが付きそうな弾んだ声音で

マルクスの説明が入ります。

「さ、食堂は一番上の階さ。登った登った!」

 

無駄のない引き締まった足を大きく踏み出し

軽々と階段を登る背中につられ付いていくと

あっという間に食堂のある最上階に着きました。

 

エレベーターとトイレを横切り

ホールのようなスペースへと進みます。

 

『今日のオススメ』と書かれた黒板のうしろには

室内にも関わらず植樹されている数本の木々と

ガラス張りの壁から見渡せる開けた景色、

どこからともなく聞こえる食器の触れ合う音と

トマトソースのにおいが相まって

人をなんとなく高揚した、幸福な気持ちにさせます。

 

ホール中央にはビュッフェ形式のサラダバーがあり、

品目ごとにトレーが並んだカウンターの向こう側では

シェフが立ってにこやかにこちらを見ていました。

 

「ito。こっち!」

先に来ていた研修生チームのリディアが

声をかけてくれます。

「まずは前菜からよ。

 先にサラダを食べるって決まってるの。

 行こう。」

座るや否やふたたび席を立ち

サラダバーへと向かいました。

 

バーには確かに、今朝収穫したレタスや

ハウスで目にしたきゅうりやトマトが

ハーブと和えられ、

オリーブオイルがかけられ、

それぞれにおめかしをして並んでいました。

 

各自で好きなものを好きなだけ盛り、

カトラリーを添えて席へ戻ります。

「グーテンアペティート。」

両の手を顔の前で合わせて

小声で「いただきます。」と

日本語でも付け足しました。

 

「…イトダキマス?」

アドリアーナの問いに

「イタダキマス。日本語の

 グーテンアペティートだよ。」

と説明しながら

生命力あふれる艶の野菜たちを

フォークで刺し、口に運びます。

 

ふと周りを見渡すと、

サラダのお皿が空になっているメンバーも。

 

お昼ごはんってこのサラダのことなのかな…

 

もう少しとってこればよかった、と思いながら

フォークを置いてみんなにならい

水を飲んで落ち着きました。

 

「じゃ、いこうか。」

ウリがテーブルに手を着いて立ち上がると

我先にとほかのメンバーも先を立ちます。

「今日はなにかな~♪」

とにこやかな彼女が向かった先は

シェフのいるカウンターでした。

 

あ、これからがメインなわけね!

 

わたしも嬉々として席を立ち、

みんなのあとに続きます。

 

カウンターに用意されていたのは

ミートボールのトマトソースがけと

きのこの香草チーズ焼きでした。

「君はお肉?」

シェフが前の人のお皿に盛り付けながら

わたしにたずねました。

「ううん、ノンお肉。」

ベジタリアンが多いここの環境では

一度わたしもベジタリアンになってみよう、と

前の人にならって

きのこのチーズ焼きをよそってもらいます。

 

チーズがたっぷりのメインディッシュは

予想以上にボリュ―ミーで

食べ終わる頃には十分満足できました。

 

「午後はズッキーニをお願いしたい。

 昼休憩はこのあと3時まで。

 よろしくな!」

しばしの歓談のあと

マルクスウーファーチームにそう告げ

ランチはお開きになりました。

 

 

 

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