ドイツのファームステイでライフワークを見つけた現役大学生の話。

大学に休学届を出し、自分でコーディネートした農業旅をご紹介

6/29 天国のような朝ごはん

こんばんは!itoです。

はじめましての方はこちらからどうぞ ↓

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天国のような朝ごはん

マルクスとのあいさつが済むと

さっそくウリが朝ごはんの説明をしてくれました。

 

「みんな自分の好きなように作ってるわ。

そこのボウルを手にとって。

そしてあそこの箱の中から好きなフルーツを選んで、

あ、誰かまな板を譲ってあげてちょうだい。

ルーカス、もう終わったわね?

ito、そこを借りなさい。

あとは見よう見真似でオリジナルのボウルを

作ってみるといいわ。

もちろん、食材は全部オーガニックよ。」

 

そう言うと彼女は大きめのスプーンを

これまたスプーンに負けないくらい大きな口へと運び

自分でこしらえた朝ごはんを頬張ります。

 

 

わたしはボウルを手に取り

箱の中からバナナとプルーンを選んで

まな板へと向き直りました。

 

果物を切り終わりテーブルの方へと向くと

「はい、ito。」

と、既に席に着き

朝食を食べ始めていたアドリアーナが

シリアルの入ったボウルを渡してくれます。

「ありがとう。」

ボウルに刺さっていたスプーンで

シリアルを1杯すくい、自分のボウルに入れると

「何味が好き?プレーンかバニラ、豆乳もあるよ。」

とヨーグルトの瓶を指して

ソフィアが微笑んでくれました。

 

「あ、その前にナッツも少し…。」

テーブルに並んだ7種類ほどの木の実に目をやりながら

わたしはわくわくした気持ちでそれらを吟味します。

かぼちゃの種とマカデミアナッツ、

それから半月形のコロンとした大き目のナッツを数個

自分のボウルに入れて

プレーンヨーグルトをかけました。

 

「牛乳は冷蔵庫に入ってるから、

ヨーグルトじゃなくて牛乳って気分のときは

勝手に扉を開けて取り出してね。」

ウリが続けます。

「OK. ありがとう。」

わたしは完成した自分の朝ごはんを手に

キッチン側の端に立って

テーブルを見渡しました。

 

畳み一つ分より少し大きなテーブルの上には

真ん中部分に所狭しとナッツやヨーグルト、

茶色いドイツパンやバターが並び

各辺に沿って各々のボウルとマグカップが並んでいます。

全員で10人か…ビッグファミリーだ…!

 

「ito、こっちに座ればいいよ!」

アドリアーナが元気良く

自分の隣にスペースを作ってくれたので

嬉しくなったわたしはすぐにそこに入り込みました。

 

 

 

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